Binduは AIエージェント向けの アイデンティティ・通信・決済 レイヤーを提供するフレームワークです。DID(分散型ID)、A2Aプロトコル、x402決済、mTLS認証を組み込み、任意のハンドラー関数を`bindufy()`でラップするだけでこれらの機能を持つマイクロサービスに変換します。Python製coreに加えTypeScript・Kotlinなど複数言語のSDKからgRPC経由でエージェントを登録できる構成です。
エントリポイントは`bindu/penguin/bindufy.py`です。開発者はconfig(author、name、deployment、skillsなど)とhandler関数を渡すだけで済みます。bindufyは内部でconfig_validator・did_setup・mtls_setupを呼び出し、`bindu/server/applications.py`のBinduApplicationを起動します。HTTP側は`endpoints/a2a_protocol.py`などがA2Aメッセージを受け付け、`task_manager.py`と`workers/manifest_worker.py`がscheduler(memory/redis切替可能)経由でhandlerにタスクを渡します。`extensions/did`はEd25519鍵でdid.jsonを生成・署名検証し、`extensions/x402`はHTTP 402フローとpayment_session_managerでスキル実行前の決済を仲介します。mTLS拡張はstep-ca連携で証明書を発行します。別言語のSDKは`bindu/grpc/server.py`がポート3774で待ち受けるRegisterAgentへ接続して自身を登録し、coreがそれを仲介します。storageはmemory/postgresを切り替えでき、alembicでマイグレーションを管理します。
- STEP 01
examples配下の1つ(例えばag2_research_team)を選びpython main.pyを実行すると、bindufyがconfigを読み込みlocalhost:3773でサーバー起動を試みます。
- STEP 02
起動ログにDID生成やmTLS準備の処理が出力されますが、Ory Hydra・step-ca・Redis・Postgresなど外部サービスが未設定だと一部拡張が無効化されるか、エラーで止まる可能性があります。
- STEP 03
curlで`/.well-known/agent.json`や`/.well-known/did.json`を叩くと、エージェントカードとDIDドキュメントがJSONで返ってきます。
- STEP 04
A2Aエンドポイントにメッセージをpostすると、taskが作成されworkerがhandlerを呼び出し、結果がstorageに保存されて返ります。
- STEP 05
x402を有効にした構成では、スキル呼び出し時にHTTP 402 Payment Requiredが返り、payment_sessionsエンドポイントで決済セッションを解決してから再実行が必要になります。
- STEP 06
typescript-langchain-agentなどSDK側の例を動かすと、gRPCでcoreに登録要求が届き、`bindu/grpc/server.py`のログにRegisterAgent受信が表示されます。
ローカル環境で、DID付き・A2A通信可能・(設定次第で)決済ゲート付きのAIエージェントをHTTPマイクロサービスとして起動できます。エージェントカード、DIDドキュメント、タスクAPIなど、実際にcurlで確認できる具体的なエンドポイント一式が手に入ります。
mTLS・Hydra認証・Redisスケジューラ・Postgresストレージなどフル機能を試すには複数の外部サービス準備が要り、与えられたREADME前半だけでは全体セットアップ手順は読み取れません。
gRPC関連コードはprotoから生成したスタブに依存しており、proto変更時は`regenerate-grpc-stubs`スキルの実行が前提になっています。
gatewayディレクトリ(TypeScript実装、bearer token検証やDIDルートを含む)とcore(Python)の関係が、併用必須なのかオプション構成なのか、与えられた資料だけでは断定できません。
x402決済機構が実際の決済網とどう接続するかの詳細までは、提供された範囲のファイルからは確認できません。
DID・A2A・決済ゲート・mTLSをまとめて備えたエージェント基盤を検証したいチームや、複数言語SDKによるA2A準拠のエージェント連携を試したい開発者に向いています。`bindufy`、gRPCサーバー、`extensions/did`、`extensions/x402`、storage/scheduler層まで一貫した設計になっており、実運用を意識した構造だと判断できます。ただし外部依存が多いため、フル機能の動作確認には相応のインフラ準備が必要です。