今日の優良食堂
実際に入れて動かして書いた、今日の一膳
ギット飯が代わりに導入・実行・コードまで確かめました
今日の優良食堂 · ギット飯が代わりに導入・分析

TencentCloud/TencentDB-Agent-Memory

エージェントが経験を蓄積・共有し、チーム全体で知識を活用する長期メモリ基盤です。

長時間のエージェント作業でツール実行ログが膨れ上がり、コンテキストウィンドウを圧迫した経験がある方には響く仕組みです。ログをMermaidの記号キャンバスに圧縮し、L0からL3の意味ピラミッドで会話・事実・シナリオ・ペルソナを自動抽出することで、ログのトークンを61%削減しながら作業成功率を51%向上させます。平面的なベクトル検索に頼らず、どの記号からも原文まで辿れる決定的な経路が用意されているので、SQLiteストレージやHTTPゲートウェイ、Docker構成込みで今日試して自分のエージェントの記憶がどう積み上がるか、実際に確かめたくなります。

01 / 概要
何をするものか一文で言うと
ひとことでエージェントが経験を蓄積・共有し、チーム全体で知識を活用する長期メモリ基盤です。

MemoryCore は、TencentDB Agent Memory の中核サーバーです。AIエージェントの会話をL0からL3まで4段階で処理し、SQLiteとローカルファイルに長期記憶として保存します。OpenClawやHermesなどのエージェント基盤とはHTTP Gateway経由で接続し、記憶処理自体はサーバー側に一元化されます。

02 / 構造
どう動くのか中核のしくみ
読み方動きの流れを図と一緒にほどきました。

index.tsはOpenClaw向けの薄いアダプタで、auto-captureとauto-recallのフックを登録し、実処理はsrc/core/tdai-core.tsに委譲します。capture.tsが会話メッセージを抽出・サニタイズしてL0として記録し、l1-extractorがL1の原子的記憶を生成、scene-extractorがL2シーンを作り、persona-generatorがL3プロフィールを合成します。復元時はformat.tsがL1メモリ・L3ペルソナ・シーン索引をプロンプト用のprependContextとappendSystemContextに整形し、ツール呼び出しは1ターンあたり最大3回に制限されます。Gatewayは既定で127.0.0.1:8420で待ち受け、埋め込みプロバイダが無い場合はBM25検索にフォールバックします。

03 / 体験
入れるとこんな体験になりますギット飯が実際にたどった順序
所要ギット飯が実際に導入・実行しながらたどった順序です。
  1. STEP 01

    MemoryCoreディレクトリでnpm installとnpm run buildを実行すると、依存解決とビルドの時間がかかることを体感します。

  2. STEP 02

    TDAI_LLM_API_KEYなどの環境変数を設定してnode --import tsx src/gateway/server.tsを起動すると、127.0.0.1:8420でGatewayが立ち上がります。

  3. STEP 03

    curl http://127.0.0.1:8420/healthで疎通確認をすると、サーバーが生きているかがすぐ分かります。

  4. STEP 04

    install-openclaw-plugin.shを実行してOpenClaw側にプラグインを組み込むと、既存のGatewayに接続するクライアントアダプタが追加されます。

  5. STEP 05

    v2形式の既存データがある場合、v2-to-v3-migrate.pyをdry-runしてから本番実行する手順を踏む必要があり、事前バックアップが前提になっています。

  6. STEP 06

    Dockerでビルドする場合、Dockerfile内でpackage.jsonのpeerDependenciesを削除するパッチが自動適用される様子がビルドログで確認できます。

04 / 成果物
何が手に入るのか導入後に手元に残るもの

手元には、SQLiteとローカルファイルにL0会話・L1記憶・L2シーン・L3プロフィールを保持するGatewayサーバーが残ります。HTTP APIとTypeScript・Pythonの各SDKを通じて、OpenClawやHermes、または独自のエージェント実装から記憶の書き込みと復元ができる状態になります。

05 / 注意
ここは先に知っておいてください先に知っておくとよいこと
正直なところ誰にでも合うとは言いにくいところです。
01

説明文には「外部APIへの依存ゼロ」とありますが、実際にはOpenAI互換のLLM API資格情報が必須で、記憶抽出やプロフィール生成にはLLM呼び出しが発生します。

02

Dockerfileのコメントによると、openclawやnode-llama-cppのpeerDependenciesが@jimp/config-typescriptの壊れたworkspace参照を引き込むため、イメージ側でpackage.jsonを書き換える対処をしています。依存関係の脆さがうかがえます。

03

package.jsonのバージョンは1.0.0-beta.1・2.0.0-beta.1などベータ表記で、安定版としての実績はまだ確認できません。

04

v1.x・v0.x系からのアップグレードでは、Gateway起動前にPythonの移行スクリプトを手動実行する必要があり、データ形式の互換性は自動では担保されません。

06 / 結論
ギット飯の結論食べてみる価値のある一膳か
ギット飯の最終判断優良食堂

OpenClawやHermesのようなエージェント基盤で、外部のマネージド型ベクトルDBを使わずに単一ノードでローカル完結の長期記憶を持たせたいチームに向いています。index.ts・capture.ts・format.tsといった実コードでL0からL3の処理フローとプロンプト注入の仕組みが具体的に確認でき、Dockerfileのコメントには依存関係の既知の問題への対処まで記載されているため、README上の説明だけでなく実装の作り込みも裏付けられています。ただしLLM資格情報が必須である点とベータ版である点は、導入前に踏まえておく必要があります。

今日の残りの一膳
SUBSCRIBER LIBRARY
これまでに検証した優良食堂を一堂に

4 つの関門を通った優良食堂がすべてバックナンバーに集まっています。いちばん新しい一膳はどなたでも無料で読め、それより前の優良食堂の検証の根拠・詳しい解説は ギット飯 プレミアムのご購読ですでに開いています。

優良食堂バックナンバー →
リポジトリ詳細🧪 ひと言で味見する