CowAgentは旧chatgpt-on-wechat から発展した、オープンソースのAIエージェントハーネスです。タスクを計画してツールやスキルを実行し、記憶と知識ベースで自己進化しながら、Webや複数のIMチャネル経由で常駐動作します。Claude、GPT、DeepSeekなど主要LLMプロバイダを切り替えて使える構成になっています。
channel配下(web、feishu、telegram、slackなど)が各プラットフォームからメッセージを受け取り、bridge/agent_bridgeを通じてagent/protocolのエージェントコアに渡します。エージェントコアはagent/tools配下のbash・browser・edit・web_search・mcpなどのツールと、agent/skillsのスキル、agent/memoryの三層記憶(context・daily・core)、agent/knowledgeの知識ベースを参照しながら計画と実行を繰り返します。応答はモデル呼び出しを経てbridge/replyから元のチャネルへ返され、agent/evolutionが会話を振り返ってスキルや記憶を自動改善します。配布面ではcli/cli.pyのCLI(start・stop・skill・backupなど)、Dockerfile経由のDockerイメージ、desktop/のElectronクライアントが用意されています。
- STEP 01
Linux/macOSなら`bash <(curl -fsSL https://cdn.link-ai.tech/code/cow/run.sh)`、Windowsなら対応するPowerShellコマンドを実行すると、依存関係の導入と初期設定と起動がまとめて走ります。
- STEP 02
起動後に`http://localhost:9899`を開くと、チャット画面・モデル設定・チャネル接続・スキルインストールが一体になったWebコンソールが表示されます。
- STEP 03
docker-compose.ymlを見るとDEEPSEEK_API_KEYやCLAUDE_API_KEYなど各モデルのAPIキー欄が空欄で並んでおり、いずれか1つを設定しないと会話が始められないことが分かります。
- STEP 04
`cow start`「cow status」「cow logs」などのCLIコマンド(cli/cli.py)でプロセス管理とログ確認ができ、`cow skill`や`cow knowledge`でスキルや知識ベースを操作できます。
- STEP 05
Docker運用では`./cow`にスキル・記憶・知識・mcp.json、`./cow-data`にconfig.jsonや資格情報が永続化され、コンテナを再作成しても設定が消えません。
- STEP 06
desktop/package.jsonからElectron製のデスクトップクライアントもビルドでき、mac用dmg、Windows用インストーラーが生成されます。
実行するとWeb・WeChat・Feishu・Telegram・Slackなど好みのチャネルから対話できる常駐AIエージェントが手に入ります。bash実行やブラウザ操作やファイル編集やWeb検索といったツール呼び出し結果、蓄積される会話記憶と知識ベース、スキルの追加履歴、自己進化による改善記録が手元のワークスペースに残ります。
docker-compose.ymlではAGENT_PERMISSION_MODEが「full-access」に設定されており、コメントには「コンテナ自体が隔離境界なのでエージェントは無制限に動く」と明記されています。権限モデルを理解せずに使うとホスト側での実行には注意が必要です。
実運用にはClaude、DeepSeek、OpenAIなど何らかのLLMプロバイダのAPIキーが必須で、キーなしでは会話そのものが成立しません。
desktop/のElectronアプリなど大規模な付属コンポーネントが存在しますが、今回参照できたのは代表的なファイルのみで、全機能を実際に動かして検証したわけではありません。
ファイルツリーに`.preview_secret`という用途不明のファイルがあり、中身が提供されていないため何のためのものか判断できません。
個人でLLMベースの常駐エージェントをIMやWeb経由で常時稼働させたい開発者やパワーユーザーに向いています。ワンライン導入スクリプト、Docker Compose定義、cli/cli.pyのCLI、README記載のアーキテクチャが互いに矛盾なく整合しており、Webコンソール・多チャネル対応・ツール群・権限モデルの実在が構造面から確認できます。そのため実際にインストールしなくても、この評価はおおむね信頼できる内容だといえます。ただし権限設定とAPIキー要件だけは導入前に必ず自分で確認してください。