prompts.chat(旧Awesome ChatGPT Prompts)は、ChatGPTやClaude、Geminiなど複数のAIモデル向けプロンプトを集めたコミュニティ主導のライブラリです。Webサイトとしての一般公開版に加え、自前でホストできるNext.js製アプリ、CLI、Claude Codeプラグイン、Raycast拡張まで一式が同じリポジトリにまとまっています。データは「prompts.csv」や「PROMPTS.md」としても配布され、Hugging Faceデータセットとも連携しています。
中核は「package.json」に見えるNext.js16+Prisma+PostgreSQL構成のWebアプリで、`npm run build`は`prisma generate`を経てビルドされます。「docker/Dockerfile」はマルチステージ構成で、ビルド時はダミーの`DATABASE_URL`でPrisma Clientだけ生成し、実行時に`entrypoint.sh`が本物のDBへマイグレーションを流す設計です。プロンプトデータは投稿されるとDB(prisma/migrationsに30件近い変更履歴あり)に保存され、サイト表示用と「PROMPTS.md」「prompts.csv」への同期用の両方に使われます。別パッケージ「packages/prompts.chat」はビルダー・パーサー・品質判定・類似度計算をまとめたTypeScriptライブラリで、InkベースのターミナルUI(`npx prompts.chat`)としても動きます。さらに「plugins/claude/prompts.chat」でClaude Code向けのプロンプト検索エージェントとMCPサーバー定義を提供し、「packages/raycast-extension」でRaycastからも同じAPIを叩ける構成です。
- STEP 01
`npx prompts.chat new my-prompt-library`を実行すると、setupウィザードが起動しブランディングやテーマ、認証方式(GitHub/Google/Azure AD)を順に尋ねられます。
- STEP 02
`git clone`後に`npm install && npm run setup`を実行すると、Node.js24系とPostgreSQL接続が前提だと分かり、`postinstall`で`prisma generate`が自動実行されます。
- STEP 03
`docker compose up -d`を試すと、Dockerfileのentrypoint.shがマイグレーションを流したうえでNext.jsアプリを`localhost:4444`相当のポートで起動する様子が確認できます。
- STEP 04
`npx prompts.chat`だけを単独実行すると、Inkベースのターミナルアプリが立ち上がり、プロンプト一覧の閲覧やランダム表示、実行(RunPrompt)を端末内で試せます。
- STEP 05
Claude Codeで`/plugin marketplace add f/prompts.chat`から`/plugin install`すると、prompt-managerやskill-managerエージェントが追加され、対話中にプロンプト検索やスキル管理を呼び出せます。
実際に動かすと、自分専用にブランディングできるプロンプト共有サイト(Web+DB)か、プロンプトを構造化して組み立てられるTypeScriptビルダー/CLIのどちらか、あるいは両方を手に入れられます。加えてClaude CodeやRaycastから既存の膨大なプロンプト資産(書籍やPDF訳を含む多言語コンテンツ)へ直接アクセスできるようになります。
自己ホストにはPostgreSQL接続が必須で、READMEでもNeonなど外部DBサービスの利用が前提として案内されています。
認証まわりは`next-auth@5.0.0-beta.30`というベータ版を採用しており、本番運用時の安定性は自身で検証する必要があります。
`prisma/migrations`だけで30件近くあり、コメント機能やクレジット制、フラグ機能などスキーマが頻繁に拡張されているため、自己ホスト後の追従作業が発生し得ます。
vitestのテストファイルは多数存在しますが、本レビューではCI実行結果そのものは確認しておらず、全件パスするかは実際に`npm test`した人の手元でのみ分かります。
自社ブランドでプロンプト共有サイトを立てたいチーム、あるいはプロンプトをコードとして組み立てたい開発者、Claude CodeやRaycastから既存プロンプト資産を呼び出したい個人、いずれにも実用的な選択肢です。Dockerfile・package.json・マイグレーション履歴・テストファイルなど実装の裏付けが揃っており、README上の「14万3000超のスター」「40件超の学術引用」といった主張も構成物と矛盾しません。ただしDB前提の自己ホストとベータ版依存があるため、個人のちょっとした利用より、継続運用できるチームでの採用に向いています。