Hermes AgentはNous Researchが開発した自己改善型のAIエージェントです。ターミナルやTelegram、Discordなど好みの窓口から使え、会話ログから記憶やスキルを自動で育てる学習ループを内蔵します。Anthropic、OpenAI、Nous Portalなど複数のLLMプロバイダを`hermes model`コマンド一つで切り替えられます。
中核はagent/配下のconversation_loop.pyで、context_engine.pyやprompt_builder.pyが会話履歴とツール結果をプロンプトへ組み立てます。memory_manager.pyとcurator.pyがセッションを要約し、learning_graph.pyがタスク完了後にスキル化して次回に再利用します。acp_adapter/がAgent Client Protocolでエディタや外部クライアントと接続し、agent/lsp/がファイル編集後にpyrightなどの言語サーバーで診断を返します。gatewayプロセスが単一のPythonプロセスからTelegramやDiscordなど複数の窓口に配信する設計です。DockerfileはDebian 13標準のSQLiteに含まれるWALバグを避けるため、SQLite 3.53.4を自前ビルドしてFTS5やセッション拡張を有効化しています。デスクトップ版はTauri(Rust)とReactで構成され、gatewayとの通信トークンをOS側の暗号化ストレージ(safeStorage)で保管する設計がE2Eテストで確認できます。
- STEP 01
Linux・macOSなら`curl -fsSL https://hermes-agent.nousresearch.com/install.sh | bash`を実行し、uvやNode.js、ripgrep、ffmpegなど必要なツール一式が自動で入る様子を見ることになります。
- STEP 02
インストール後`source ~/.bashrc`でシェルを再読込し、`hermes`コマンドでTUIを起動すると、複数行編集やスラッシュコマンド補完付きのターミナル画面が立ち上がります。
- STEP 03
`hermes model`でNous PortalやOpenRouter、OpenAIなど好みのプロバイダとモデルを選び、事前にAPIキーを設定していないと接続エラーに遭遇します。
- STEP 04
Telegramなど別窓口と連携させる場合はgatewayの設定を追加し、同じ会話履歴がCLIとチャットアプリの両方に反映されるかを確認する流れになります。
- STEP 05
Windows版ではPowerShellのワンライナーでインストーラーが動きますが、README記載の通りuv.exeがウイルス対策ソフトに誤検知される既知の事象に当たる可能性があります。
- STEP 06
Docker運用を試す場合はDockerfileをビルドし、SQLiteを自前ビルドする工程やs6-overlayによるプロセス監視の起動ログを目にすることになります。
実行すると、記憶やスキルを蓄積しながら会話するTUIまたはデスクトップアプリが手に入り、CLIとTelegramなど複数窓口で同じセッションを継続できる状態になります。裏側ではSQLite(FTS5対応)にセッション履歴が溜まり、curatorが定期的に会話を要約してスキル化する仕組みが動き続けます。ACPアダプタ経由でエディタ側からもエージェントを呼び出せる構成が手元に残ります。
uv、Python 3.11もしくは3.13、Node.js 26、ripgrep、ffmpegなど依存ツールが多く、インストール直後の環境構築だけでもそれなりの時間がかかります。
README記載の通りWindows版ではuv.exeがBitdefenderやWindows Defenderに誤検知される既知の事象があり、実運用では都度の例外設定が必要になり得ます。
Nous Portal・OpenRouter・OpenAIなど何らかのLLMプロバイダのAPIキーがないと会話自体が始められず、単体では動作しません。
Termux(Android)では`.[all]`ではなく音声依存を外した`.[termux]`専用エクストラを使う必要があり、機能が一部制限されます。
複数の会話窓口をまたいで長期的に記憶とスキルを育てたい人や、VPSやサーバーレス環境でエージェントを常駐させたい人に向いた設計です。conversation_loopやcurator、learning_graphなど学習ループを担うモジュール、ACPアダプタやLSP連携、Dockerfileでのsqlite自前ビルドやE2Eテスト(at-restトークン保護など)まで、README上の主張を裏付ける実装が確認できます。この裏付けがあるため、実際にインストールしなくても「単なる説明だけのエージェントではない」という判断は一定の根拠を持って下せます。ただしAPIキーの用意や依存ツールの多さは、試す前に見込んでおくべき点です。